Raw Denim Care Guide
ロウデニムと聞いて、中には苦手意識を持つ人も居るのではないでしょうか?しかしこの最もピュアな状態こそ、世界に一つだけのアイテムを作る為に必要なのものなのです。
ロウデニムとは、デニムファブリックがインディゴ・ダイによる染色後一度も洗いがかけられていない状態のこと。そしてその醍醐味は、何と言っても着用するほどにユニークなカラーリングや模様が出来上がって行くこと。このような自然な色落ちは言うまでも無く着用者だけにしか作り出せない特別なものです。
しかし中々思い通りの色落ちを得るのは難しいもの。そこで今回のフィーチャーでは、以外に知られていないロウデニムの正しいケア方法についてご紹介します。監修はデニムマニアでありスペシャリストの Nick Coe 氏。Nick は自身のブログ ;rawrdenim.com で、デニムに関するニュース、ケア方法などの様々な情報を発信しています。
WATCH OUT FOR SHRINKAGE
ロウジーンズを購入する時、まず気をつけなければいけないのが収縮率。チェックしたいのは、お目当てのロウジーンズが生産時に既に収縮処理もしくはサンフォライズ加工を受けているかどうかです。
収縮処理/サンフォライズが施されていないデニムは、最初の洗濯でおよそ長さ、ウエスト共に2インチ(約5cm)縮む可能性があります。
折角何ヶ月もかけて育てたジーンズも、洗濯してみたらサイズが合わなくなった、では非常にもったい無いもの。そんな事態を防ぐ為にも、ロウジーンズ購入の際は店頭で必ず確認されることをお勧めします。
確認の結果、洗濯時に大幅な収縮が予想される場合、履き始める前に収縮を済ませてしまう為の Nick おすすめのプレ・ウォッシュ方法がこちらです。
1.バスタブに 5~10 センチ程度のお湯(熱すぎない程度)を溜める。
(お湯の温度が高いほど、インディゴ染料が落ち易くなるので注意。)
2.裏返しにしたジーンズを出来るだけ平らにバスタブの中に沈め、全体が水中に留まるように重しを乗せたうえで 1~2 時間置く。
(その際、必要以上に混ぜたり擦ったりすしてもインディゴ染料は落ちやすい。)

3.その後、お湯から取り出して干す。干す際は上下逆の方向に干すとより収縮を防ぐ。
*裏技:最適なフィット感で履き始める為に、本人がジーンズを履いたままバスタブに入り、収縮ぐあいをチェックするのもおすすめです。
プレ・ウォッシュによってベストフィットサイズになったら、準備完了です。今更と思う方もいるかもしれませんが、始めは非常に硬くごわごわした手触りであるにも拘らず、ロウデニムを「育てる」には出来るだけ長い時間着用し、そして出来るだけ洗わない事。時には最高のヴィヴィッド・フェイドを求めてデニムで眠る人も居るほどです。
我々の推奨するファースト・ウォッシュまでの最適な期間は6ヶ月。ただしそれ以上長く履き続けても問題はありません。また6ヶ月未満で洗濯を始めた場合、コントラストの効いた鮮やかな色落ちは少なくなるとのこと。6ヶ月を目安に、お好みの色合いに合わせてタイミングを調節してください。
いよいよファーストウォッシュという時にも、ただ洗濯機に放り込むのではまだまだ。こちらの洗濯方法をお試し下さい。
KEEP THEM FRESH
6ヶ月の間洗濯を避けると言っても、毎日のように履き続けていたら衛生面での問題が発生することは火を見るより明らか。たとえジーンズからおかしな臭いがしなかったとしても、その原因は決して軽視できない存在です。
ここではいくつかの代表的なトラブル、ブラッド・ステイン、チューインガム、悪臭の3つの事例に対する対処法をご紹介します。お気に入りのジーンズは常に安心な状態で着用してください。
BLOOD
ブラッド・ステインとはすなわち血痕のこと。ダークデニムでは判別しずらいことが多々ありますが、うっかり付いてしまった血液のシミを取り除く方法がこちらです。
1.シミふき取り用のいらない布を用意する。
2.冷水を布に含ませる。(冷水には血液のようなたんぱく質系の物質を分解させる働きがあり、反対に温水には凝固させる働きがあるので、この時の水の温度は低いほどよい。)
3.布でデニムのシミ部分をぱたぱたと軽く叩くようにして、血液を取り除く。この際強く擦ったりはしないこと。
4.どうしてもシミが残ってしまう場合は、少量の洗剤または染み抜きペン等を利用する。
5.再度水を含ませた布でシミの合った箇所を軽くたたき、すすぎの代わりとする。
CHEWING GUM
最も腹立たしく厄介なチューインガムは、可能な限り早急に取り除きたいものです。
1.手で取り除ける分は、できるだけ落とす。
2.氷を布に包んだものを用意する。
3.残ったガムに上から氷入りの布で擦り、ガムを凍らせ、凍ったところですぐに取り除く。
4.固まって取り難い部分は、バターナイフや爪楊枝などを利用して取り除く。
ODOUR
暖かく湿気の多いところにバクテリアは繁殖し易いもの。季節や環境など、湿度の高い状態を保ち続けては悪臭の原因となります。以下の方法でぜひ解決/予防を。
1.ポケットの中身を全て出し、ジーンズに付いたほこり等をできるだけ払う。
2.ジーンズをきれいに畳み、ある程度コンパクトになったらそのままビニール袋に入れる。
3.ビニール袋ごと冷凍庫に入れ、数時間放置してバクテリアを殺す。
4.冷凍庫から取り出し、風通しのよい場所で乾燥させる。
たとえ着用していない時でも、お気に入りの服は大切に扱いたいもの。脱いだ服は床に放り投げてそのまま、というタイプの人は要注意。実は保管方法ひとつをとっても、ロウデニムのシワや色落ち具合は変わってきてしまいます。また先ほどご紹介したバクテリア問題にも発展する恐れがあります。
理想的なのは風通しの良い所にかけておくこと。もしもボトムス用のハンガーが無い場合は、ベルトループとS字フックを利用してください。
今回ご紹介した5つのポイントを抑えておけば、ロウデニムアイテムと長く幸せに付き合っていけるはず。理想のロウデニムを育て上げる為に不可欠なのは、常時の注意とメンテナンス、そして愛情。それは時にガールフレンドのよう。Oki-niは皆さんの幸せなデニムライフを応援いたします。
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